リュー・ディ「アイシュベルグ」の特級畑はエギスハイム村の村はずれに広がり、畑の方角は南東、標高は220m~340mです。3つのお城の足元に位置するブドウ畑は、ヴォージュ山脈の麓によって守られ、現在のところコルマール県内では最も降雨量が低く、非常に乾燥し気温の高いミクロクリマの恩恵を受けています。
このリュー・ディのテロワールは、主として石灰質の礫岩および漸新世時代のの泥灰土から構成されています。この時代の崩積土には砂岩の砂利や小石が含まれているため、場所によって大量の砂利を含む、珪質粘土岩土壌になっています。
アイシュベルグの特級畑の総面積は57.62ヘクタールです。土壌の性質と天候によって、リースリングやゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ・ダルザスの栽培に最適です。
アイシュベルグ産ワインの卓越した品質は、はるか昔から認識されていました。歴史研究家メダール・バルトによると、11世紀に創設されたマールバッハ修道院はアイシュベルグ(Eichberg)という名の由来であるアイッシェ(Eissche)と呼ばれる村のブドウ畑から税金を徴収していました。
このテロワールの非常に香り高いワインは、フィネスと見事な果実味を表現することが出来ます。このグラン・クリュの特徴は間違いなく、品種の特徴とアロマを広げながら非常に長く続く余韻といえるでしょう。