グラン・クリュ

ソメルベルグ

カッツエンタールおよびニーデルモルシュヴィール

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ソメルベルグは、カッツエンタールの南、ニーデルモルシュヴィールの北にあたるトロワ=エピ(Trois-Épis)の麓に広がっています。非常に急勾配(45度)の丘の斜面にあり、畑の方角は南、標高は約400mです。

Turckheimと呼ばれる2種類の雲母から構成される花崗岩が形成する基盤岩は非常に風化が進んでおり、ブドウ栽培に最適なミネラル成分を豊富に含んだ花崗岩質の真砂土を生み出しています。

総面積28.36ヘクタールの区画はアルザスの高級品種全ての栽培に適していますが、その中でも特にリースリングの栽培に向いています。

ニーデルモルシュヴィールでは1214年からブドウ栽培が行われており、その一部は17世紀からソメルベルグの名称によって区別されていました。

非常に個性的なリースリング・アルザス・グラン・クリュ・ソメルベルグは、1年から3年の熟成後にその味わい全てを楽しむことが出来ます。

Citation

土壌がもたらすクリスタル感と真南の方角がもたらす成熟度が組み合わさったソメルベルグのワイン。

酸味がもたらす真っすぐで張りのある味わいから緊張感が生まれ、残糖量の存在にもかかわらず岩水のような印象を受けます。

リースリングはナイフのように鋭い純粋さが、輝きとなって余韻の中に広がります。

ピノ・グリとゲヴュルツトラミネールは、この緊張感によって活力が生まれ、熟した白い果実のアロマが引き立ちます。

ロマン・イルティス

2012年度フランス最優秀ソムリエ & 2015年フランス最優秀職人賞(MOF)受賞

Consommation

若いうちから楽しめるワインですが、5年から6年の熟成によって、ストラクチュアがまとまり、アロマとミネラル感がうまく溶け合います。ワインの緊張感を常に感じるものの、ストラクチュアの見事な純粋さの特徴として受け止めることが出来ます。

早熟のヴィンテージ:ローストとエキゾチックな香りへと発展する伸びのある爽やかさによって、柔らかく、飲み心地の良いワインです。ワインの余韻と豊満さが、飲む人に羽のように軽く強烈な印象を与えます。

晩熟のヴィンテージ:より直線的でより鋭い味わいがワインの純粋な骨格を強調し、新鮮な果実のアロマが正確に表れます。このクリュのミネラル感がワインに強烈な塩味をもたらします。


Accords

品の良い料理のフィネスを引き立てるワインです。海の幸との相性は抜群です。複雑に絡まりあうことでワインの味わいが料理を包み込むと同時に、料理のシンプルな表現力がワインの純粋さとフィネスを引き立てます。オマール海老の鉄板焼き、舌平目のムニエル、骨付き平目の網焼き、調理したカキなど、ワインの塩味が料理の磯の風味と見事に調和します。