グラン・クリュ

スピーゲル

ゲヴェウィレールおよびベルクホルツ

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スピーゲルは、ゲヴェウィレールおよびベルクホルツ、2つの村のはずれに位置する丘の中腹に広がっています。

中程度の斜面、標高は260から315m、畑は東の方角を向いています。漸新世の礫岩(ほとんどが砂岩のがれ)とルペリアン期の層状になった泥炭土が形成する基盤岩は、上部から露出した三畳紀の砂岩の砂利と崩積土によって一部が覆われておいます。この基盤岩から生まれた土壌は、砂質粘土の質感を持ち、保水性に優れています。

総面積は18.26ヘクタール、ゲヴュルツトラミネールとピノ・グリの栽培に最適で、南斜面ではリースリングとミュスカの栽培も行われています。

スピーゲルは、生産者がその独創性の維持に努め始めた50年以上前から、名声を博しています。

このテロワールでは、繊細なアロマを有するトケイ・ピノ・グリのような品種の栽培に適しており、肉付きが良く、まろやかで、がっちりとした構造を持ったワインが生まれます。熟成向きです。多くの場合、辛口となるゲヴュルツトラミネール(年によっては甘口)は、フローラル系のブーケとスパイシーなアロマが調和よく組み合わさり、全体的に繊細でまろやかにまとまった強烈な香りがあります。リースリングはそのフィネスと気品、味覚の持続性が特徴です。

Citation

グラン・クリュを最も的確に表現する言葉は、「コントラスト」。 

このワインは、複雑で肉付きの良い偉大な甘口ワインのように、爽やかでありながら飲み心地が良く、同時に洗練しています。特に酸味がワインの果汁感と心地よい甘さに溶け込んでいる場合、このクリュの本質であるかのように正確で角のある爽やかさが表れます。

リースリングとミュスカは、白い花とハーブティーの洗練されたアロマを発します。 

ピノ・グリとゲヴュルツトラミネールは、多くの場合、過熟ブドウによって、ドライフルーツやパート・ド・フリュイの香りを身に着けます。全ての品種において、バランスの良さと繊細な長い余韻を感じます。

ロマン・イルティス

2012年度フランス最優秀ソムリエ & 2015年フランス最優秀職人賞(MOF)受賞

Consommation

比較的早く開くワインです。3年から4年の熟成で、基本となる香りを残しながらもバランスの良さがアロマの幅を広げていきます。過熟ブドウを使ったワインは、熟成に対する高い潜在能力を秘めています。

早熟のヴィンテージ: 黄色い果実(マルメロ、ミラベルなど)の香りが柔らかいストラクチュアの中に見出せます。寛容な質感が塩の風味とミントの香りに組み合わさっています。

晩熟のヴィンテージ:塩味の緊張感が洗練された飲み心地の良さをもたらし、見事な複雑性を備えた品種ごとのアロマを感じます。


Accords

ワインの爽やかさが、脂っこくボリュームのある料理によく合います。ワインの味わいによって、口の中がさっぱりとします。ソースを添えた(クリーム系またはその他のソース)の川魚料理は、リースリングやミュスカと合わせれば、口の中に生き生きとした味わいをもたらし、余韻の中にミネラル感を感じます。同じ緊張感を有するピノ・グリとゲヴュルツトラミネールは、デザート(クリーム系またはムース)とよく合います。