スピーゲルは、ゲヴェウィレールおよびベルクホルツ、2つの村のはずれに位置する丘の中腹に広がっています。
中程度の斜面、標高は260から315m、畑は東の方角を向いています。漸新世の礫岩(ほとんどが砂岩のがれ)とルペリアン期の層状になった泥炭土が形成する基盤岩は、上部から露出した三畳紀の砂岩の砂利と崩積土によって一部が覆われておいます。この基盤岩から生まれた土壌は、砂質粘土の質感を持ち、保水性に優れています。
総面積は18.26ヘクタール、ゲヴュルツトラミネールとピノ・グリの栽培に最適で、南斜面ではリースリングとミュスカの栽培も行われています。
スピーゲルは、生産者がその独創性の維持に努め始めた50年以上前から、名声を博しています。
このテロワールでは、繊細なアロマを有するトケイ・ピノ・グリのような品種の栽培に適しており、肉付きが良く、まろやかで、がっちりとした構造を持ったワインが生まれます。熟成向きです。多くの場合、辛口となるゲヴュルツトラミネール(年によっては甘口)は、フローラル系のブーケとスパイシーなアロマが調和よく組み合わさり、全体的に繊細でまろやかにまとまった強烈な香りがあります。リースリングはそのフィネスと気品、味覚の持続性が特徴です。