Étape 1
エグラッパージュとフーラージュ
エグラッパージュとフーラージュ
赤ワイン醸造は白ワイン醸造とは違い、醸造所に到着した収穫ブドウをすぐに圧搾することはありません。アルコール発酵の際に果粒をムストに漬け込んだ状態を保つことで、果皮に含まれるタンニンや色素を抽出します。ピノ・ノワールの房は破砕され、その一部を除梗します。
エグラッパージュ(除梗)とは房の実をつないでいる部分(果梗)を取り除く作業で、圧搾機内のぶどうの体積を減らし、抽出するタンニンの質を高め、より強い色素を得ることが出来ます。フーラージュ(破砕)とは、ぶどうの果皮を破ることで、果肉から果汁が流れ出るようにする作業のことです。この作業により酵母の働きが高まり、何よりも果汁と果肉・果皮が触れ合うことでマセラシオン(色素とタンニンの溶出)が促進されます。果汁、果肉、果皮、種がムストを構成し、これを発酵させ、その後に圧搾します。
ロゼの醸造は、マセラシオンの時間をより短くしただけのバリエーションの一種です。