アルザスワインのヴィンテージ

1987年

天候

1987年のアルザス地方はフランスの他の地方と同じく、気まぐれで混乱した年となりました。まず、素晴らしい収穫を約束するかのように、通年通りの時期に発芽します。続いて、最悪の6月の後、7月頭に比較的遅めの開花期を迎えますが、花ふるいがわずかに確認されただけで、良い条件下での開花となりました。さらに、あまり夏らしくない夏を迎え、ブドウの成長が10日間ほど遅れます。
幸いなことに、9月10日以降、暑く乾燥した天気が10月頭まで続き、それまでの気まぐれな天候を忘れさせ、あらゆる希望を与えたのです。

 

 

収穫

収穫を急ぐ理由はありませんでした。そこで専門家は、悩むことなく公式の収穫開始日を決定することができ、10月7日にはAOCクレマン・ダルザス、10月16日にはミュスカとピノ・ノワール、10月19日にはAOCアルザスおよびアルザス・グラン・クリュのその他の品種の収穫が始まりました。
AOCクレマン・ダルザスのブドウの収穫は理想的な条件下で行われ、衛生状態が非常に良く、素晴らしい品質のブドウが、優れたフィネスを備えたワインを予感させます。
10月中旬以降は、不安定な天候であったにもかかわらず、AOCアルザスおよびアルザス・グラン・クリュにとって衛生状態も非常に良く、品質も均一で、前年よりもやや多くのブドウが収穫できました。
1987年の収穫量は減少傾向にあり、前年および過去5年の平均収穫量と比較すると、全てのアペラシオンを合わせて10%減の106万8千ヘクトリットルでした。
それぞれのアペラシオンでの収穫量は、AOCアルザスで14%減(960 000 hl)とアルザス・グラン・クリュ(25 000 hl)、この年は例外的に調和のとれた理想的な品質に恵まれたAOCクレマン・ダルザスは78%増(83 000 hl)でした。

アルザスワイン委員会(C.I.V.A.)
1988年2月

アルザスワインのヴィンテージ

ブドウ収穫はその年によって変化します!毎年、自然の理とでもいうべき異なる気象条件がブドウ栽培者に課せられます。 年によって、これら気候の変化がワインの品質に影響を与えます。特にこれらの要素は、ボトルでの熟成に対してある種の指標を与えます。

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