アルザスワインのヴィンテージ

2015年

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2015年は、アルコール度/残糖量/酸度のバランス管理を非常に正確に行うため、鋭いバランス感覚を要する年となりました。

収穫量は少なかったものの、非常に素晴らしいヴィンテージ

天候

例外的に暖かった冬、そして初春には、前年を超える降水量の恵みを受けることが出来ました。イースターの後にやってきた暖かい気候が、生育を促進します。2014年に比べ、より最適な天候条件の中、4月中旬(過去30年間の平均)に萌芽、6月頭には開花が始まりました。6月と7月の暑さが、ブドウの成長を促します。

しかし、乾期に入り、それが続いたことで、テロワールや地域によって、ブドウの生育の速度が遅くなる、場合によってはストップするなどの生育不良が起こりました。その時点で、すでに平均より少なかった予想収穫量が、天候の影響を最も受けたテロワールで、さらに落ち込みました。強烈な暑さ(7月頭で40度以上!)に加え、時にダンバック=ラ=ヴィル(Dambach-la-Ville)を中心に、時として雹を伴う雷雨に度々見舞われました。幸いなことに、8月中旬にタイミングよく、雨期がやってきます。ブドウの反応は劇的なもので、生育が再開し、ブドウの成熟がどんどんと進みました。8月末、ブドウ畑は完璧な衛生状態を保っていました。

前年と比較し、酸度は低いものでした。リンゴ酸が高い気温によって破壊され、酒石酸の割合が非常に高くなっていました。本当に運の良いことに、2003年とは状況が大きく異なり、ブドウの香気成分に悪影響を及ぼすことはありませんでした。

収穫

収穫開始直後、ブドウの衛生状態と同じく、理想的な天候条件に恵まれました!この年の重要なポイントは酸度の管理だったため、日中は晴れ、夜は涼しい気候がブドウの酸度を保もつことに大きく貢献しました。2015年は、アルコール度/残糖量/酸度のバランス管理を非常に正確に行うため、鋭いバランス感覚を要する年となりました。

2015年の収穫開始日は次の通りで、早熟なヴィンテージであることを証明しています:

  • AOCクレマン・ダルザスが9月2日。
  • AOCアルザスは、全ての品種で9月7日。
  • AOCアルザス・グラン・クリュは、全てのリュー・ディと全ての品種(区画管理局に寄せられた特別許可を除き)で9月7日。
  • ヴァンダンジュ・タルディヴおよびセレクション・ド・グラン・ノーブルは9月21日。

2015年の全ての品種を合わせた収穫量は、2014年の2,6%減 、 985 281 hlでしたが、過去5年の平均収穫量と比較すると4,9%減となります。その内訳は、AOCアルザスが699 622 hl (うち36 928 hl がコミューンとリュー・ディ)、AOCアルザス・グラン・クリュが40 541 hl、AOCクレマン・ダルザスが245 118 hl でした。販売の面からみると、2013年、2014年、2015年と3年間続く収穫量の低さから、自然の流れで品薄状態となり、販売数の低下を引き起こしました。

ワイン

クレマン・ダルザスは、8月末の急激な成熟(1週間で+2度!)によって、数多くの生産者が収穫を早く開始するために特別許可を申請しました。それにも関わらず、クレマンは全体的に非常に明快でエレガントです。

シルヴァネールは軽く、爽やかで、グレープフルーツの香りを伴います。ミュスカは、品種の特徴であるブドウにかじりついたような果実味とフローラルの香りを見事に表現しています。ピノ・ブランとオーセロワは、素晴らしい厚みとまろやかさを備えています。ピノ・ノワールは、非常に深い色合い、力強さと果実味のバランス、絹のように滑らかなタンニンが素晴らしく、間違いなくこのヴィンテージの大成功例と言えるでしょう!もう1つの成功例であるピノ・グリは、どちらかと言えば辛口ワインの傾向があり、見事なアロマの潜在能力と完璧なバランスを兼ね備えています。ゲヴュルツトラミネールは、素敵なフローラル系の香りの中に、バランスの良さを表現しています。リースリングは明快で爽やか、レモン風味があり、区画によって素晴らしいバランスのあるワインです。ヴァンダンジュ・タルディヴ(18 100 hl)およびセレクション・ド・グラン・ノーブル(5 600 hl)に関しては、生産に最適な初秋の素晴らしい天候条件の恩恵を受けています。

アルザスワイン委員会(C.I.V.A.)
2016年5月

アルザスワインのヴィンテージ

ブドウ収穫はその年によって変化します!毎年、自然の理とでもいうべき異なる気象条件がブドウ栽培者に課せられます。 年によって、これら気候の変化がワインの品質に影響を与えます。特にこれらの要素は、ボトルでの熟成に対してある種の指標を与えます。

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